『Analys』公開の経緯


私、田中博土は白陵高校の野球部員として活動する中で、記録したスコアを十分に活用できていないことに課題を感じていました。スコアだけでは得られる情報が限られていることや、選手が練習以外に野球に充てられる時間が少なく、データ分析の時間を確保できないことが原因と考えました。そこで、スコアブックの範囲を超えてデータを収集し、詳細かつ簡便に分析するために、野球データ分析ソフト『Analys』を開発しました。

白陵高校野球部と同様に、スコアを活かしきれていないチームも多いと思います。また、各チーム内でしか活用されていないデータを共有することは、高校野球界全体のデータ分析の発展、ひいては全体のレベルアップに繋がると考えました。

こうした問題意識から、『Analys』を無料で提供します。また、このプロジェクトは生徒主体で取り組むことで、生徒の主体性の向上も目指します。有料の分析ソフトは多くありますが、月に1万円ほどの使用料がかかるため、部の予算に負担がかかり、チーム間の格差の原因となります。無料で提供することで、より多くのチームが平等にデータ分析を行えるようにしたいと考えています。

このプロジェクトは1年や2年で確立できるものではなく、長い目で見て少しずつステップを踏んでいく必要があります。このプロジェクトが広がることで、高校野球界から新たな魅力が生まれると信じています。また、教育学部生として、データ分析は生徒の主体性を引き出す一助になると考えています。今後は『Analys』に教育学的付加価値をつけるための改良も同時に進めていきたいと考えています。

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